SkyAirFactoryz blog

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ドローンスクールに通うべきか否か

"ドローンを飛ばしたいけど資格は必要?"

"スクールを卒業すればドローンの仕事が出来る?"

 

今流行りのドローンを飛ばす為にスクールを探してる方も多いと思います。

今回は筆者なりの知見をもとにドローンスクールの必要性について解説します。

ちなみに、筆者自身は一般財団法人ドローン操縦士協会(DPA)が運営するDSJ(ドローンスクールジャパン)を卒業しました。

 

結論から言うと「スクールに行かなくても操縦士(パイロット)にはなれる」

 

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まず大前提に、ドローンパイロットに公的ライセンスはありません。

様々なスクールが独自のライセンスを発行していますが、公的効力を持たないのでライセンスを保持していなくてもドローンは飛ばせます。

無資格でドローンを飛ばすこと自体にはなんら違法性はありません。

 

ドローンスクールに通うメリット

ドローンスクールに通うメリットは次の3つです。

  1. DIPS(飛行許可申請)の書式が一部省略化
  2. 10時間のフライト実績が得られる
  3. 回転翼3級など民間ライセンスや卒業証明により仕事を受けやすくなる可能性がある

それぞれについて下記で詳しく解説していきます。

まず1についてですが、屋外で200g以上の機体を飛ばす場合は2015年に改正された航空法に従わなくてはいけません。

飛行の際は国土交通省宛に飛行許可を申請します。今ではDIPSというサイトでインターネットによる申請が可能です。

この申請の際に、国交省認定ドローンスクールの卒業証明書を添付すると一部の申請項目が省略化出来ます。

ただし、実際にDIPSで申請した筆者の経験からすると、省略化されるのはほんの一部ですし、そもそも申請自体がそれなりに苦労するのであまりメリットには感じませんでした…。

 

次に2についてですが、1の飛行許可を申請する際に10時間の飛行実績を証明(正しくは時間を入力するだけ)する項目があります。

これについては、現在の航空法やその他ルール、モラルを遵守すると日本国内の都市部では殆どドローンを飛ばせる環境が無いので、スクールの施設を利用して気兼ね無く10時間の飛行実績を得られるのはメリットです。

しかし、どこのスクールも平均20〜30万円程度の受講費が必要になるので、お近くに時間貸しの民間飛行場などがある方はそこで10時間飛ばした方が良いです。

 

最後に3について、今後ビジネスでドローンを飛ばしたい方は民間とはいえライセンス保持者なので肩書に箔が付くのかも知れません。

ただし、筆者は肩書より操縦技術やモラルの方が大切だと考えています。

操縦士やドローングラファとして活動していくのであれば、法律やルールを守り、プライバシーなどのモラルにも配慮して安全にフライトを遂行することが一番の営業力になると思います。

 

ドローンスクールに通うデメリット

  1. たかだか3〜4日程度の実習で操縦技術は上がらない
  2. 民間資格故にスクール運営も露骨に営利目的
  3. スクールを出ても仕事には出来ない

 

デメリットも詳しく解説していきます。

まず1について、だいたいどこのスクールも通学で3〜4日、泊まり込みで2〜3日間の講習カリキュラムです。

スクールによって実習の難易度は異なる様ですが、筆者の卒業したDSJでは座学より実習に重きを置いていたので、ホバリングしない機体を用いてみっちりトレーニングしました。

他のスクールでは、DJIのPhantomなど高性能で誰でも簡単に飛ばせるドローンを用いて実習する場合もあるようです。

ここで少し考えてみて下さい。

ドローンを墜落させてしまった場合の賠償責任と、自動車事故を起こしてしまった時の賠償責任に大きな違いはあるでしょうか?

航空法にスピード違反は無く、機体重量250g、時速150kmで飛ぶレース用ドローンを高度150mから墜落させたら、その殺傷能力は大人なら簡単に想像出来ますよね?さらに、航空法には年齢制限がありません。10歳の子供がドローンを墜落させれば、賠償責任は10歳の子供が負うことになります。

自動車の教習所は卒業までに約60時間を要します。

対してドローンスクールは半分の30時間程度です。

そもそもドローン飛行自体が危険と隣り合わせということもありますが、人を殺めてしまう可能性のある技術に30時間程度の講習では不十分ではないでしょうか…。

次に2について、1の内容と重複しますが自動車免許が約60時間の講習で約30万円、ドローンスクールが約30時間の講習で約30万円です。

なぜ、民間資格しか発行できないドローンスクールが自動車教習所と同じ金額なのでしょうか。

いくつか理由はあると思いますが、第一にそもそもドローンスクールに通う人口が少ないのだと思います。

あなたの周りに、実際にドローンスクールを卒業された方は何人いますか?
きっといないからこのブログを読んで頂けてるのだと思います…笑

また、ドローンスクールは一から建設された施設もありますが、物流倉庫や工場の居抜きを利用しているケースが多いです。

ドローン飛行に影響の無い天井高、誤って制御不能になっても衝突し難い面積を確保するとそれなりの敷地が必要になります。

1000坪の貸倉庫の賃料を調べてみて下さい。

あまり集客が見込めず、場所代が高ければ、ひとりあたりからの徴収額が高くなるのは必然ですよね。

 

最後に3についてですが、スクールによっては卒業後に仕事を斡旋すると謳っている所もあります。

ビジネスサポートなんて謳っているスクールも見受けられました。

このブログを読んで頂いてるみなさんにお伝えしたい!

 

仕事の斡旋なんてないですよ!!

 

そもそも、国内のドローンの市場規模が1450億円と言われていますが、国や行政が絡んだシステム開発や運用が殆どで、私達末端のパイロットが出来ることなんてたかが知れてますし、その需要もまたしかりです。

ホリエモンドローンの操縦は全てAIによる自動航行になると予測しています。

ドローン操縦を人力で行う場面は、せいぜいレースや手の込んだ空撮くらいではないでしょうか。

空撮に至っては今の技術でも自動航行である程度撮影可能ですが…

また、今の時代SNSに写真や動画をあげてバスらせればマネタイズも出来ますし、仕事の依頼だって来ると思います。

これからはフリーランスが強い時代になると予想しますが、ドローンパイロットも同じだと思っています。

技術とモラルがあれば、個人でちゃんと活動して行けますよ!!

 

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まとめ

お金のある人、受講料が経費で落ちる人、今すぐ仕事で必要な人は是非ドローンスクールに通ってください。最低限ドローンを飛ばせる環境をいち早く構築できます。

マイクロドローンやトイドローンだけを飛ばしたい人は今すぐドローンを買って実際に飛ばして下さい。その際、飛行禁止区域や電波法、飛ばす場所の管理団体への許可など最低限のルールとマナーを守って安全に飛ばして下さい。

200g以上の空撮用など本格的なドローンを飛ばしたい人は、まずネットや書籍などで独学で法律を学んでみて下さい。

独学で挫折してしまった人、おそらく高額なドローンを購入しても半年後には埃を被っていると思います…。

独学である程度法律が理解出来た人で、実際にドローンを飛ばす環境が確保出来ない人はドローンスクールで飛行実績を稼ぐのも良いと思います。

近くにドローンを飛ばせる環境がある人は、スクールに30万円払うくらいなら30万円でドローンと周辺機器を購入することをおすすめします。